泌尿器科

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泌尿器科

泌尿器は生命維持にとても大切な役割を担っています。
毎日の排泄もしっかり観察しましょう!

人間と同じで食べて排出することは健康に生きるためにとても大切な行為です。
健康状態を確認するためにはトイレの状態を確認することがお勧めですが、もしいつもと違ってトイレの数が多い、血尿が出ているなど変化が見られる場合は、すぐご相談ください。膀胱だけではなく、尿をつくる腎臓に原因が見られる場合もあります。
自己判断せず、医師に相談しましょう。

こんな症状出ていませんか?

膀胱炎・尿石症編

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膀胱炎
尿石症

疾患について

膀胱炎

膀胱炎は膀胱に炎症が起こる病気です。膀胱炎発症の性差はなく、放置すると腎盂腎炎や尿石症などを招く恐れがあります。

膀胱は腎臓でつくられた尿を一時的に溜める袋状の器官であり、尿は左右の腎臓から尿管を通して膀胱に貯蓄され、尿道を通って体の外に排出されますが、その際尿道から逆行性に入ってきた細菌による感染や尿石などによって膀胱が傷つけられることが原因で起こります。
若い猫では特にこちらが多く、ストレスが原因の1つと考えられています。
原因がはっきりと特定できないものは「特発性膀胱炎」と言われます。

尿検査で尿中に細菌がいないか、結晶ができていないか、血液成分が混じっていないかを調べます。
膀胱のエコー検査で、膀胱粘膜の腫れや不整、結石がないかなどを調べます。

尿石症

尿石症とは、尿が作られてから排出されるまでの経路(尿路)である腎臓、尿管、膀胱、尿道のどこかに結石ができてしまった状態をいいます。結石のサイズは大きなものから小さなものまであり、発生した場所によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれます。結石には成分によっていくつか種類があり、代表的なものはストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)結石、シュウ酸カルシウム結石です。
尿管や尿道に結石がつまってしまうと尿を排出できなくなるため「尿路閉塞」を起こします。膀胱破裂、水腎症、急性腎不全などを招く危険性が高く、緊急での処置が必要になります。

結石は尿中のミネラル分がなんらかの原因によって溶け切らずに結晶化してしまうことで生じます。原因としては、食事の偏り、細菌感染、ストレス、飲水量の不足、体質によるものなど様々です。

尿検査と膀胱や腎臓のエコー検査を行います。
猫ちゃんの状態が悪い場合は血液検査も行います。

こんな症状出ていませんか?

尿路閉塞編

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尿路閉塞

疾患について

尿路閉塞

尿路閉塞とは、尿管、尿道といった尿の排出経路のいずれかが結石や尿道栓子などによりつまってしまった状態です。尿を排出することができないため、膀胱や腎臓に尿が蓄積されてしまいます。オス猫は特に尿道が細く長く、カーブしているため、尿道閉塞を起こしやすいです。対処が遅れると、膀胱破裂、水腎症などをきたし、命を落とす危険性があります。また、腎臓へのダメージが大きいと、閉塞解除後も腎機能が低下したままになってしまう場合があります。

尿管や尿道に結石がつまってしまうと尿を排出できなくなるため。

触診にて膀胱に異常な尿の貯留が認められた場合、尿道にカテーテルを挿入して閉塞を取り除く処置を行います。
尿道が詰まっている場合非常に痛いので鎮静をかける場合もあります。
並行して血液検査、尿検査などを行います。

こんな症状出ていませんか?

腎臓病編

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腎臓病

疾患について

腎臓病

腎臓病は急性のものと慢性のものがあります。猫で多く見られるものは慢性腎臓病です。

腎臓に毒性のある食品や薬品を摂取してしまうことが原因で急性に腎機能が悪化した状態です。代表的な腎毒性物質としてはユリ、不凍液などが挙げられます。また、尿路閉塞が原因で尿が出せなくなった場合も急性腎不全を起こします。元気がなく、嘔吐を繰り返す、尿が出ないなどの症状が見られます。症状は数時間のうちに進行していくため、対処が遅れると命に関わります。また、腎臓の障害の程度によっては、慢性腎臓病になってしまう場合もあります。点滴治療や人工透析などにより腎毒性物質を排出することができれば、体調が回復する可能性があります。

腎臓は尿の産生、血液中の老廃物の排出、体の水分量の保持、電解質バランスの調節、血圧の調節、造血刺激ホルモンの産生など非常に多くの役割を担っています。慢性腎臓病により腎機能が低下すると、これらの機能が徐々に失われていくため、血液中の老廃物(尿毒症物質)の蓄積、水分喪失量増加による脱水、貧血などが認められるようになり、徐々に腎臓が炎症を起こして線維化していき機能が失われ、やがて全く機能しなくなってしまう病気です。
数か月~数年かけて徐々に進行していき、初期の段階では無症状なため気づくことが難しく、見つかった段階では末期の場合が多いです。高齢の猫で非常に多く、10歳以上の猫で3頭に1頭、15歳以上の猫では2頭に1頭が慢性腎臓病といわれています。尿を濃縮することができなくなるため、症状としては薄い尿を大量にするようになり、それを補うために水をたくさん飲むようになります。尿毒症物質が血液中にたまってくると嘔吐や、口臭の悪化、さらに神経症状が認められてきます。一度線維化してしまった腎臓は治して元に戻すことができません。治療はできるだけ腎臓病の進行を緩やかにすることが目的となります。

血液検査
尿検査
腹部レントゲン検査
腹部エコー検査

状態を把握して、その状態に合わせた治療をすぐに始めることになります。
特に腎臓病を発症している場合、腎臓はあらゆる体のあらゆる機関との繋がりがあるため、様々な症状を併発します。
出来るだけ詳しく検査し、今の症状を把握することが重要です。

こにし動物クリニックでは、ワンちゃんよりも慢性腎臓病を発症する確率が高く、その分しっかり検査することを推奨しております。
健康診断の中にあるSDMAやUPCなど腎臓の状態を確認することをしておりますので、尿検査や血液検査、画像診断などを行い、早期発見と早期治療を行い、元気な状態を長く維持してもらえるようサポートしております。

アクセス
こにし動物クリニック
〒520-3047 滋賀県栗東市手原3丁目7-15
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